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    毛髪で刺繍された観音図!? 青森県 真言宗醍醐派 春光山 円覚寺

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      お久しぶりの投稿です。
      夏休みが過ぎて、だいぶ時間が経ってしまいましたが
      今日は先日地元青森に帰省した時の写真を紹介します。

      私の故郷は青森県弘前市。
      今回の帰省に際し、
      妹と「どこか青森のいいとこ行きたいね〜」と話をするうち、
      もう何年も前から行きたかったお寺、
      青森県西津軽郡深浦町にある
      真言宗醍醐派 春光山 円覚寺』に行くことに。

      仕事を365日ほぼ休まない父も
      久しぶりにお盆休みを取って
      一緒に小旅行の気分で出かけてきました。

      弘前市からは車でだいたい1時間30分くらい。
      海沿いの国道101号線沿いにあり、
      弘前方面から秋田方面へ走っていると
      左手に綺麗な山門が見えるのでわかりやすいです。

      円覚寺 山門

      このお寺は、
      西暦807年に征夷大将軍坂上田村麻呂が建立したと伝えられており
      檀家の無い、いわゆる「祈祷寺」。

      山門をくぐって左手に見える大きな杉の木「竜灯杉」には
      不思議な言い伝えがあります。

      この辺の沖で北前船などが暴風雨に見舞われた際、
      命からがらで「髷(ちょんまげ)」を切って一心に祈ると
      竜神が宿ったこの杉に光が灯り、船乗りたちを導いたというお話です。

      円覚寺 竜灯杉

      毛髪刺繍に高鳴る気持ちを抑えて、まずは御堂にご挨拶。
      でも、あたりを見回しても刺繍も曼荼羅も見当たらない…。

      勇気を出して、入口にあるインターホンを押すと、
      お寺の方が案内をしに来てくれることになりました。
      毛髪刺繍などは寺宝として、
      「円覚寺寺宝館」に展示しているということ。

      1人400円の拝観料を渡すと、御堂の裏に続く扉の鍵を開け、
      ガイド付でたくさんの寺宝を案内してくれました。


      円覚寺 竜灯杉
      これが「竜灯杉」。凛とまっすぐ海を見下ろすように伸びています。


      北前船ゆかりの品や古い仏像、
      先々代と先代のご住職が描かれたという
      仏画や曼荼羅が所狭しと並んでおり、
      お話に添って次の部屋へと案内していただくのですが
      もっとそこで眺めていたいなぁというくらい見事でした。


      円覚寺 国重要文化財・薬師堂内厨子
      国重要文化財・薬師堂内厨子がこの中にあります。拝観料を払うとこの中も見れます。(薬師様は見れません。)


      山門を入ってすぐに生えていた不思議な「竜灯杉」のおかげで
      九死に一生を得た船乗りたちが
      その信仰心と感謝の気持ちを表して
      この寺を訪れ、切り取った髷を奉納したものが
      「髷額」(まげがく)としてこの寺にたくさん奉納されています。
      国重要有形民俗文化財に指定されているそうです。


      どういう物か簡単に表すと、
      お寺にある絵馬に髷が2つ3つ並んでくくりつけてあるもの
      といった感じ。

      写真撮影NGだったので写真はありませんが、
      いわゆる"ちょんまげ"を実際に見るのは初めてでした。

      不思議なお話だなぁと思う反面、
      時代劇の役者さんの髷はきちんときれいに結ってありますが
      実際の髷は
      (髪の)量が多いの少ないの、短いの長いの…
      人それぞれなんだなぁ、だよねぇ。と納得 笑


      円覚寺


      目的の「毛髪刺繍三十三観音図」と「毛髪刺繍八相釈尊涅槃図」も
      先々代のご住職が制作されたということでした。
      毛髪刺繍と聞いて、わりと重苦しい物をイメージしていたのですが
      全くそういう雰囲気ではなく、
      むしろとても繊細で髪の毛と言われなければわかりません。
      刺繍は普通、何本かの糸を使いますが、
      髪の毛は一本ずつ使用してあり とても線の細い絵になっていました。

      裏を見ると刺繍だとわかりやすいということで、
      布地の裏をみることができるのですが、
      裏にはみ出た髪の毛の動きや質感で
      やっと「ほんとだ髪の毛だ〜」とわかる感じです。

      円覚寺 山門天井 龍の図
      山門の天井に描かれた見事な龍の絵。海を守るお寺にはやはり龍がいるんですね〜。


      何年もかけて作られたこの2点刺繍の他にも、
      とても小さい御経(梵字)を線画のように描いた仏絵や、
      何畳あるかわからないくらい大きな両界曼荼羅(1対なので2点)など
      たくさんの仏画がありましたが、
      全て、戦争などで亡くなられた人のためを思って(国に関係なく全世界中の人)
      ご住職が制作された物ということでした。


      見終わった私は
      その信仰心や寺宝の迫力、美しさに圧倒され言葉が出ない…
      ただただ大満足!でした。

      岩木山 2015年


      竜灯杉の不思議な話、たくさんの歴史的な資料、
      大好きな仏画や曼荼羅、仏像など…。
      自分の故郷にこういう所があるんだよ、と言える場所があるのって
      とても贅沢で、恵まれているなぁと思いました。

      青森ってやっぱりちょっと不思議で気持ちのいい場所なんだよな〜。
      次の帰省が楽しみです。










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